新作イラスト、仕事9点、個展のオリジナル作品7点を更新しました。よろしかったらご覧ください。
台風が来ていますね・・・
お盆休み、皆さんはどう過ごされているのでしょうか?
私はゆるゆると家の断捨離でもしようかと思っています。
ところで先日のギャラリーハウスMAYA主催の
「装画を描くコンペティションVol.22」で入選をいただきました。
審査員の方々、ギャラリースタッフの皆さま
どうもありがとうございました!
惜しくも賞は逃しましたが、これまでは最終選考にも選ばれなかったので
私的には前進できて嬉しかったです。
装画コンペvol.22 | GALLERY HOUSE MAYA (gallery-h-maya.com)
今回は課題図書「アンネの日記」/アンネ・フランクと
自由課題「不思議の国のアリス」/ルイス・キャロルの2点で応募しました。
「アンネの日記」は皆さんよくご承知だと思いますが
実在の人物アンネ・フランクの残した日記を書籍化したものです。
当時のユダヤ人がナチスの迫害を受けて、隠れ家生活を余儀なくされていた
現実を14歳の少女が必死に受けとめながら
その輝くような「生」を書き記しているものです。
ある時は少女らしい感情的な文章が
ある時は少女とは思えないような達観した思索が
生き生きとした文章で綴られていて、心を揺さぶられました。
私が一番感銘を受けたのは
「たとえ嫌なことばかりでも、人間の本性はやっぱり善なのだということを
私は今でも信じています。」
という一文です。
当時のホロコーストにおいて(戦争の末端はどれも同じですが)
はたしてユダヤ人を大量虐殺したナチス党員は皆、極悪人だったのだろうか?
と考えると、私と同じ凡庸な人間が多かったに違いないと思うのです。
もし私が当時のドイツに生まれて、しかも男だったなら
どういう形でも、はたしてホロコーストに加担していなかっただろうか?
と考えると、この歳までそういう事に加担しないでこれた人生に
感謝しかないのです。
人間というのは弱くて、その時の状況によっては誰しも
ナチス党員になってしまう危険性をはらんでいる存在なんじゃないだろうか?
と思うことがあります。
だから一番迫害を受けている立場の少女の
「人間の本性は善だと信じている」という言葉は、本当に泣けました。
この課題図書で入選できて、本当に嬉しかったです。
これからも精進していきたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。