新作イラスト、仕事9点、個展のオリジナル作品7点を更新しました。よろしかったらご覧ください。
節分の日、年末から続いた慌ただしい日々から解放されました。
今年の節分は2月2日だったそうで
この日が節分になるのは124年ぶりなんだとか。
だからという訳ではないですが、厄払いでもしてみようと
近所のスーパーで売っていた鰯の頭を刺した柊を玄関に飾ってみました。
「鰯の頭も信心から」ということわざは、ここから来ているのですね。
最近は、NHKの朝の連続テレビ小説「おちょやん」を
朝食の時に見るのがささやかな楽しみなのですが
今までの朝ドラのセオリーから外れた感じでなかなか面白いです。
以前から朝ドラには「本当の悪人」が出てこないな、と思っていました。
ちょっとひねくれた人とか、嫌みっぽい人は出てくるけど
結局は主人公を応援するいい人になってしまうので
現実の世の中の業とか悪とかは、こんな甘い世界ではないのよ。。
と心の中でつぶやいていました。
老若男女の支持を得ようとすると、そんな予定調和なドラマになって
しまうのだろうと思ったし、私もそんなホッとする雰囲気を
楽しんでいるところがありました。
しかし「おちょやん」に出てくる、主人公千代の父親はすごいです。
妻が亡くなってから、後妻をもらったと同時に
8歳の千代が邪魔なので奉公に出し、18歳の時にいきなり
現れたかと思ったら、妻には逃げられ弟は家出し
酒と博打の借金で首が回らなくなってしまったので
借金取りに言われるまま、千代をいかがわしい店に売り飛ばそうとしました。
壊れっぷりがすごいです。。。
こんな壊れたキャラクターは朝ドラで見たことが無かったので
今回のドラマは凄みと深みがあるなと思いました。
そんな父親に悩みながらも、周りの人たちに恵まれたくましく生きていく
千代の瑞々しさは、朝に活力をもらえる気がします。
また主人公の相手役の男性は好青年というのが、これまでの定石でしたが
これも女遊びに溺れる頼りない青年(でも本当は優しくていい人)という
感じで、ちょっと色っぽいキャラクターです。
このテイストの変化は単に脚本家の個性なのだろうか?
はたまた、朝ドラのターゲットやニーズが変わってきているのでは?
などと思い巡らしています。
それはさておき
仕事のご報告が遅くなりましたが
「じゃぱとら」12月号(住まい教育推進協会)
森久美子さんの連載小説「木は生きている」第十八話 家づくりは幸せづくり3
の挿絵を担当しました。
挿絵1:実家の工務店を継いで葛藤する主人公
挿絵2:遠野市の春の荒神神社