新作イラスト、仕事9点、個展のオリジナル作品7点を更新しました。よろしかったらご覧ください。
気持ちのよい秋晴れの日に、久しぶりに都心に出かけて
装丁家の石間淳さんの展示に伺ってきました。
石間さんの展示は、これまでの装丁のお仕事と
使用したイラストの原画を並べられていたのですが
一つの作品としてのイラストと、デザインされ印刷された商品としての
イラストを見比べることができたので、興味深い展示でした。
デザインは専門外で、あれこれ言うのはおこがましいのですが・・・
石間さんの装丁は、本の解釈を本当にさりげなく
表現されているように感じられて
でもそこには、グラフィックな部分も含めて深い造本計画があるわけで
それをさりげなく見せてしまうのが凄いなと思いました。
大人っぽいデザインとでもいうのでしょうか。
イラストレーターさん達の原画も魅力的で
効果的に使われていて素敵でした。
また梶井基次郎さんの「檸檬」という大正時代の小説の装丁本も
販売されていたのですが、この小説
病で鬱っぽくなった主人公の散歩風景が
そこに漂う空気や色を感じる美しい文章に昇華されていて
最初に読んだ時に「これぞ文学だなあ」と思ったのを憶えています。
日野洋子さんのイラストと石間さんの装丁は
そんな空気とレモンの気配を感じさせてくれました。
会場は渋谷の宮益坂の歩道橋あたりを左に曲がった
これまたさりげなく落ち着いた雰囲気の
喫茶&ギャラリー「ウィリアムモリス」で9月30日まで
開催されています。
ウィリアム モリス 珈琲&ギャラリー (William Morris) - 渋谷/カフェ | 食べログ (tabelog.com)
この後、安西水丸さんの展示にも伺ったのですが
それはまた次回のブログに書きますー。